不良品の独り言

私がちゃんと死ねるまで

死ねない日

ベッドに寝転び、いろいろ考える。
現実はやはり厳しく残酷なのを見て、
自殺というのがすんなり私の中に入ってきた。
それは前向きな行動のように思えた。使命感さえある。


早く死ななくてはと決意、とりあえず今はベッドから起きるか、と上体を起こす。


うさぎが居た。
私はすっかりうさぎを部屋に放していることを忘れていた。
うさぎは動きを察知し、私に寄ってきた。
ただ、私をまっすぐ見ている。
汚い世界から浮いた存在に見えた。


私は、こいつが死ぬまでは生きると誓った。